特定派遣という働き方~就職活動前に知っておきたい業界のこと~
こんにちは!
勝手にアドバイザーです☆
すでに就職が決まって来年の春に就職される方、そしてこれから就職活動を始められる方にぜひ知っておいてほしい「特定派遣」という働き方について、今日はご紹介したいと思います。
就職活動を始める人は分けるけど、なぜ就職が決まっている人にまで?
社会は厳しいです。
就職したはいいけど、理想の会社じゃなかった。そんな人もいるかもしれません。
そういった人にもぜひ知っておいてほしいのです。
それでは早速アドバイス開始です😊
1.特定派遣とは?
まず初めに、「特定派遣」って何?普通の派遣と何が違うの? というところから始めます。
「特定派遣」
派遣会社の正社員として、派遣会社の契約先に派遣され、そこで派遣社員として仕事をするという派遣の形。
つまり、
・特定派遣 = 正社員
・一般派遣 = 派遣
と理解いただければと思います。
では、普通の派遣と違ってどういったところにメリットがあるのか。逆にデメリットがあるのか。
続いてはメリット・デメリットについてご紹介します。
2.特定派遣のメリット・デメリット
[メリット]
①月給制+ボーナス有
まず普通の派遣と違い、月給制で働くことができます。
また、正社員であるためもちろんボーナスも支給されます。
ただ、支給額やボーナスの支給回数については各社違いがあります。
②安定した収入
派遣=不安定というイメージをお持ちではないですか?
確かに派遣切りという言葉があるように、派遣先から急に契約を切られ職がなくなる心配が派遣にはあります。
しかし、特定派遣は正社員という雇用形態上、例え派遣先から契約を打ち切られたとしても、給料が支払われなくなる、という心配はありません。
契約終了となった場合は、次の派遣先が見つかるまで派遣会社で業務を行うことになり、その間ももちろん固定給が支給されます。
③福利厚生がしっかりしている
福利厚生については、通常の派遣会社ではなかなか制度が整っていない企業も多いですが、「特定派遣」の業務形態を持って運営している企業は福利厚生がしっかりしているところが多いです。
こちらは一般企業で勤務している方々と大差ないとお考え下さい。
また、労働組合に加盟している企業もあるため、各種サービスを様々利用することができます。
④自分にスキルに合った職場で働ける
派遣の強みはここです。
自らのスキルに直結する仕事が出来ることはもちろん、派遣先によっては新しい仕事も担当できるため、更なるスキルの向上が望めます。
⑤職場を変えやすい
これはあまり派遣先にとっては望ましいことではありませんが、派遣社員にとっては大きなメリットです。
・派遣先の仕事が合わない
・職場の職員と合わない
・勤務地が遠い
・職場環境が良くない
など、就業先が自分の望む環境ではないことは仕事をしていれば誰もがぶつかる課題です。
しかし、派遣社員という立場上、職場を変えるというハードルは正社員と比べてそこまで高くはありません。
また、自らは派遣会社の社員であるため、例え派遣先を半年で変えてしまっても経歴に傷はつきません。
ただし、派遣先に迷惑をかけてしまうことには変わりありませんので、そこはよく考えて行動に移してください。
とはいえ、嫌なものを我慢して自分の心が壊れるまで無理に働くことはありません。
嫌ならさっさと辞めて、自分に合う職場に移りましょう!
他にも細かいメリットはたくさんありますが、主に挙げられるのは上記の5つだと思います。
[デメリット]
①給料が安い
正社員といえども、やはり派遣社員なのか。
これは「特定派遣」の業界全体が給料が安い傾向にあります。
ただ、新卒で入社した場合の話なので、中途採用であればある程度自分の希望の給料で採用いただけるケースはあります。
参考までに平均年収と新卒の給料について以下に記載いたします。
〈平均年収〉
・約400~600万円(40代平均)
〈新卒初任給〉
・約20万円(大卒)
・約21万円(大学院卒)
②派遣先に当たりはずれがある
こちらは派遣される手前、避けられないデメリットです。
場所によっては、残業が多く発生する企業もあれば、派遣社員を下にみる風潮の企業もあります。
一方で、派遣社員でも非常に手厚く迎え入れてくれる企業ももちろんありますし、大変の企業は温かく迎え入れてくれます。
メリットのところでも記述しましたが、合わなければやめてしまえばよいのです。
それが派遣の強みです。
③転職の時に、不利に働く場合がある。
キャリアを積んでいくにつれて、派遣社員でいることに物足りなさを感じたり、将来への不安から転職を考える人もいるかと思います。
こちらは、実際に企業の人事採用担当者に伺った話ですが、派遣会社出身の方を採用するのは企業側からすると少しリスクが高いそうです。
理由としては、
・職場を転々としているイメージから、長く働いてもらえないのではないか
・派遣社員として働いていると責任の重い仕事を担当したことがないのではないか、と推測されるため正社員として重めの仕事をこなせるか心配
・派遣社員として長く働いており、年齢も重ねた方だと正社員として働けない何らかの(性格上の)理由があるのではないかと尻込みしてしまう
・年齢を重ねていた場合、年下が多い部署などでの採用の場合、(上司が年下などの場合)扱いにくいと感じるのではないか
といったことからできる限り採用を避けたいと思うそうです。
これらの理由は一方的な企業側の偏見であり、派遣会社出身の全員に当てはまることではないのですが、未だにそういったイメージがあるそうです。
大きなデメリットとしては以上になります。
3.特定派遣として働く人のキャリア形成
特定派遣として働く人が、どのようなキャリア形成を築いていくのか。
ここではその一例について、ご紹介いたします。
①特定派遣としてひたすらスキルを磨き続ける
特定派遣として、長期的キャリア形成を考えている人はおそらくこちらのキャリア形成になるかと思います。
給料はそこそこ、自分のやりたいことを極める!そんな人におすすめです。
派遣先との契約期間は3か月~1年など様々ですが、派遣先とマッチすれば契約更新をし続けてくれるため長い人は10年以上同じ派遣先で働く人もいます。
そういった方々はスキルのレベルが非常に高く、正社員でも及ばないほどの技術を持った人材のため、派遣先としても決して手放したくない貴重な人材となります。
自分の持つスキルを高め、その業務におけるスペシャリストを目指すのもよいのではないでしょうか。
②特定派遣として働きつつ、副業を行う
こちらは、自分で事業を起こしたい・ほかの仕事もしてみたい、そんな人にオススメです。
派遣社員は基本定時退社、土日祝休みというのが普通です。
理由は、、、
企業が派遣社員を雇う際には実はかなりのお金がかかっています。
特に特定派遣の派遣社員は高くだいたい月40~60万円、派遣先企業は派遣会社にお金を支払っているのです。
そのため、できる限り派遣社員に経費をかけないためには、残業・休日出勤をさせないことを推奨しています。
(企業によっては関係なくガンガン残業をさせるところもありますが。。。)
そういった背景から、自分の自由に使える時間は多く、その空いた時間で副業をしている方もいらっしゃいます。
仕事を一つに絞らず、いろいろチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
③派遣先の正社員として転職する
意外と思われるかと思いますが、派遣先から正社員登用のお話をいただくことは珍しいことではありません。
いわゆる”引き抜き”です。
もちろん派遣社員の能力によるところは大きいですが、ハードルとしてはそこまで高くはありません。
なぜ引き抜きが行われるのか。
背景としては、
・人手不足で派遣社員を雇っている
・外から新しく雇うよりは、人格をすでに把握している人のほうがいい
・新しく教育の必要がない
上記の理由から中途で新しく雇用するより企業側としては安心なのです。
そのため、派遣先での就業期間が長くなればなるほど、引き抜きの話は来やすくなります。
もともと正社員で入りたかった企業に派遣されれば、希望の企業に入れるかも?!
以上、特定派遣という働き方について、ご紹介してきました。
最後に有名な特定派遣の派遣会社を紹介しますね。
就職活動の際にぜひ参考にしてください🎶
〈オススメ派遣会社〉
・WDB
・パーソルテンプスタッフ
・テクノプロR&D
~エピローグ~
実をいうと、私ももともと特定派遣として働いていました。
新卒で就活に臨み、希望の企業・職種は軒並み落とされ、
最後に受けたのが特定派遣を主とした派遣会社でした。
何とか内定をいただいたものの、内心「派遣会社かぁ、、、不安定やし給料も安いし、、、人にもなかなか言いにくいなぁ、、」とそんなネガティブな印象しかありませんでした。
しかし、入ってみて派遣会社社員の皆様の優しさに不安も吹き飛び、社会に出たばかりの自分にとっては安心して働ける企業でした。
派遣先の社員の皆様もすごくよくしてくれて、派遣社員でありながら正社員と変わらぬ仕事も任せていただき大変勉強になりました。
派遣企業で働いている間、私は派遣社員として計2社を経験いたしましたが、
次のキャリアを考えて転職を考えていたころ、1社目でお世話になった上司から正社員登用のお話をいただき、大手の企業への転職に成功いたしました。
派遣会社に入社するときはすごく憂鬱な気持ちで入社したのに、退職するときにはすごくいい会社だったなと名残惜しくもなりましたし、大企業への転職の機会をいただけたことに心から感謝していています。
就職活動でうまくいかず悩んでいる皆さん。
派遣社員という働き方は決して、皆さんの可能性を閉ざすものではありません。
むしろ、さらに深く考えたうえでのキャリア形成が可能となるものです。
ぜひ、就活前にこの事実を知っておいて就活に臨んでください。
皆様が希望の働き方ができますように☆彡
それでは、see you next time~✈